これからの季節特に注意!『隠れ脱水』についてPART1(担当:岡﨑)
皆さんこんにちは。
職場の健康づくりをお手伝いするOSUヘルスサポートアカデミーの岡﨑です。
今日はこれから特に注意が必要な『隠れ脱水』についてお話します。
コロナウイルス対策であるマスク着用により熱中症のリスクが高まります。
厚労省にもマスク着用時は喉が渇いてなくてもこまめな水分補給をと言っています。
隠れ脱水とは・・・
発汗・下痢・嘔吐により引き起こされます。
いつでも、どこでも、誰でもかかります。熱中症対策の警鐘の為つくられた造語です。
脱水は体液が失われた状態と水分と電解質が失われた状態です。
脱水は熱中症との関係が深いことより熱中症について先にお話ししていきます。
熱中症により引き起こされる障害
①体液の不足で起こる障害
②体温上昇で起こる障害
熱中症の機序
体温上昇→発汗→体液不足(脱水症)→発汗停止→熱中症
熱中症の分類
軽症:めまい・たちくらみ・こむら返り・汗がどんどん出るなど
中症:頭痛・吐き気・嘔吐など
重症:意識障害・けいれん・体温上昇など
高齢者が脱水症になりやすい要因
①筋肉量の低下・・・筋肉にはたくさん水分がたくさん含まれています。筋肉量が低下することにより水分含有量が減少するからです。
②喉の渇きを感じにくい・・・喉が渇いている認識が低下しているからです。認知機能低下との関係性もあります。
③腎臓機能の低下・・・腎臓のろ過機能が低下して濃縮した尿を出せないからです。
④食事量の低下
⑤トイレに行く回数を減らしたい為水分を摂らない
⑥利尿作用を持つ治療薬で体液を喪失しやすい
などなど・・・
熱中症の中に脱水症がふくまれていますよね。
脱水になるピークは年2回ある事はご存じですか?
おそらく暑い夏はわかると思いますが、実は寒い乾燥した時期も危険なのです。
この時期は風邪・インフルエンザ・ノロウイルスなどウイルスにより下痢・嘔吐・発熱が起きます。それが原因になり脱水になると言われています。
一般的に体から出ていく水分と言われたら汗や尿が思いつきますよね?
しかしそれだけではありません。
実は呼気や皮膚・粘膜からも水分が出ていくため、知らないうちに体から排出されているのです。
ではここで皆さんに脱水チェックを行います。
いずれかに該当すれば脱水疑われます。
脱水チェック
①食欲が低下している
②元気がない、居眠りがちである
③尿・よだれ・痰の量が減った
④わきの下が渇いている
⑤舌の表面に張りがない
⑥体重が減った
体重減少1~2% 軽度 およそ0.5kg
3~9% 中度 およそ2.5kg
10% 重度 およそ5kg
⑦頭痛や筋肉痛など体のどこかが痛い
⑧指先が冷たい・青白い
⑨口の中が渇いている
⑩暑いのに汗をかいていない
いかがでしたか?体調に異変を感じたら、上記のチェックを目安にしてみてください。
今回は脱水になりやすい要因と熱中症との関係性についてお話ししました。
次回は脱水対策についてお話ししたいと思います。
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