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腰痛についてPART3(担当:今井)

 

こんにちは。

職場の健康づくりをお手伝いするOSUヘルスサポートアカデミーの今井です。

本日は前回のPART2に引き続きPART3をお届けします。

まだ前回をご覧になっていない方は先にPART2をご覧いただければと思います。

 

<目次>

1.職場の腰痛対策で行われていること(9月8日)

2.腰痛発生のメカニズム(9月8日)

3.腰痛を引き起こす様々な原因とその対策(9月15日)

4.腰痛対策のためのスクリーニング(9月22日)

5.腰痛対策の実際(9月22日)

6.腰痛対策の経済効果(9月29日)

7.これからの社会に求められるもの(9月29日)

 

4.腰痛対策のためのスクリーニング

 ほとんどの腰痛は前述した腰痛の対策を実施することで改善しますが、中には医学的治療を必要とするケースがあります。激しい腰痛、進行する腰痛、安静時も痛む腰痛、発熱を伴う腰痛、身体の動きや、せき・くしゃみで悪化する腰痛、神経の麻痺が伴う腰痛、歩行障害が出る腰痛などがあれば医療機関を受診してください。

 

5.腰痛対策の実際

 

 大手清涼飲料水メーカーでの腰痛対策についてお伝えしたいと思います。

1982年から2004年の23年間に及ぶ記録となります。対象者は主に飲料水を配送、補充する男性営業担当者で1982年(平均年齢29歳)~2004年(平均年齢42.6歳)で延べ24,289名でした。

 実際に行った腰痛対策は1)アンケート調査、2)職場リーダーの選任及び研修の実施、3)脊柱機能検査、4)腰痛健診、重症者への集中的運動療法、軽症者への自主的運動療法、5)予防のための職場体操でした。

 

それでは各項目について詳しく見ていきましょう。

 

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    1)アンケート調査・・・毎年最繁忙期後の9月に実施し、腰痛とその仕事への影響を中心に回答するもので、スクリーニングとして実施した。

    2)腰痛対策研修・・・腰痛対策の担当者としては本社労務課より選任し、本プログラムの運営責任者とした。また各営業所には職場リーダーを選任し、現場での腰痛対策推進者として研修を行った。

    3)脊柱機能検査・・・クラウスウェーバーテスト(大阪市大変法)により腹筋力、腹筋持久力、背筋持久力についての筋力テスト、及び柔軟性テストを行った。評価は1~5の5段階評価とした(5が最高評価)。

    4)腰痛健診、運動療法・・・アンケート結果により仕事の支障がある腰痛を訴える者を対象として毎年10月に実施した。内容としては専門医のチェックを行い、その後専門トレーナーより個別指導を受け、予防改善運動を継続していただき経過観察を行った。なお、仕事が困難と判断された者については休業の上、専門機関において集中的運動療法をし、復帰後は個別に作成された予防改善運動を継続していただき、同じく経過を観察した。

    5)職場体操・・・毎朝就業時間内に15分実施した。内容は数年ごとに改編し、最終的にストレッチを含めたサーキット形式の体操となった。

    まとめ)・・・アンケート結果としては仕事に支障のある腰痛を訴えた者は1982年に17.4%であったが、徐々に減少し1992年以降は5%以下となった。脊柱機能検査は評価5が35.4%であったが以後向上し1986年以降は80%前後で推移した。また、その間平均年齢は13.6歳加齢した。腰痛による労災件数は1982年に合計21件あったが、1995年以降は0件となった。

    さらに腰痛による休業日数は1982年480日であったが、1995年以降は0日となった。23年間で集中的運動療法を行った者は25名であったが、いずれも職場復帰をした。

    運動療法を継続し、脊柱機能を維持することで腰痛の再発を防止するサイクルを作ることができた。

     

     

    次回PART4(最終)6.腰痛対策の経済効果』『7.これからの社会に求められるもの』へつづく・・・

     

     

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